#83 「オモチロイ」を求めて歩く女の子と、「オモチロイ」に飛び込んでいく男の子。

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こんにちは!朝まで飲み明かしたときに浴びる朝日が特別な光のように感じるYUKIです。

今回は森見登美彦先生の「夜は短し歩けよ乙女」をご紹介いたします。

あらすじ

冴えない男子大学生「先輩」は、同じ大学の後輩「黒髪の乙女」に恋をしていました。

彼女に振り向いてもらうため、彼女が行く先斗町、古本市、文化祭の会場に飛び込んでゆきます。

「オモチロイ」を求めて歩く「黒髪の乙女」の先には個性豊かな人物たちが行列を成しており、

同じ道を追いかける「先輩」は必死に魑魅魍魎たちと関わっていきます。

果たして先輩の気持ちが黒髪の乙女に届く日は来るのでしょうか。

こんなこと思ってたらぜひ読んでみて!

毎日繰り返す日々に疲れ始めてきた

「夜は短し歩けよ乙女」に登場する人物たちはみんな個性的な人たちばかり。

お酒を飲むために宴会に乗り込んだり、ご飯を食べるために人に会いに行ったり、想い人に会うまでパンツを替えなかったり。

彼らの生き生きとした姿を見ていると「私もちょっとはっちゃけてみようかな」とか「私こんなに真面目に生きててえらい」って思うようになります。

そして彼らは彼らなりに一生懸命に生きています。

自分も一生懸命に「オモチロイ」ことをしてみようって思うかもしれません。

読んでみて気づいた魅力

「オモチロイ」ファンタジー

「夜は短し歩けよ乙女」は男子大学生と女子大学生の恋愛模様を描きながら、大胆なファンタジー要素が盛り込まれています。

鯉が竜巻に巻き込まれて空に消えて行ったり、豪華絢爛な電車が京都の街を走ったり。

本当にあったらワクワクしてしまうし、自分もこんな経験してみたいって思うような出来事がたくさん起きます。

「先輩」にとっては波乱万丈すぎて、もうやりたくないって思うかもしれませんが。

読了した方と語りたい話 ※ネタバレを含みます

※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。

※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。

大きいファンタジーで小さな希望のファンタジーに現実味を帯びさせる

「夜は短し歩けよ乙女」では前述のとおり、ファンタジー要素がたくさんあります。

鯉が飛んで行ったり、電車が町を走ったり。

それだけではなく、友人が空を飛んだり、風邪の神が町中を襲ったり。

とにかく「オモチロイけどありえない」ことが起こります。

でもそこに小さなファンタジーが隠れているのです。

それはキャラクターたちの個性です。

「黒髪の乙女」は一人で夜の街に出かけ、その先でさまざまな人たちと関わり交流を深めます。

「先輩」はそんな彼女を追いかけ、さまざまな試練に立ち向かいます。

「黒髪の乙女」が出会った「羽貫」さんはしれっと他人の呑み会に参加するのが得意です。

みんな「オモチロイけどありえない」個性なのです。

しかし、大きなファンタジーがあることで、小さなファンタジーは「あるかもな」ぐらいに思えてしまうのです。

現実味を帯びたファンタジーは私たちに寄り添い希望を感じさせてくれます。

「こんな破天荒な人がいるんだから、私もすこしはっちゃけてみようかな」と気持ちが軽くなりませんか?

それが「夜は短し歩けよ乙女」の魅力の一つなのだと思います。

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