#86 その思い出、本当ですか?自分にとって大切な人の本当の姿を探すストーリー。

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こんにちは!夏にカブトムシ取りに行ったけれどカナブンしか取れなかったYUKIです。

今回は辻堂ゆめ先生の「あなたのいない記憶」をご紹介いたします。

あらすじ

同じ地元だった「優希」と「淳之介」。

二人は遠く離れた東京の大学で再会します。

地元トークに花を咲かせていたところ、ある一人の人物「タケシ」の印象がそれぞれ違うことに気づきました。

不思議に思った二人は心理学者「晴川」の元を尋ねたところ、二人の記憶が間違っていることを知ることに。

真実を知りたい二人は「タケシ」について調査を始め、ある女性にたどり着きます。

4人が求めた真実の先に、記憶を書き換えられた意図が現れます。

こんなこと思ってたらぜひ読んでみて!

恋人や友人を疑ってしまうときがある

「あなたのいない記憶」のテーマはまさに「記憶」。

大学生の「優希」と「淳之介」はチェスとバレーボールに情熱を注いでおり、そのきっかけは地元のお兄さんと遊んでいたことでした。

しかし、その記憶が書き替えられた「虚偽記憶」だったのです。

自分が情熱をかけているもののきっかけに「嘘」が混じっていたとき、情熱は冷めてしまうのでしょうか。

読んでみて気づいた魅力

記憶に翻弄される4人の登場人物

「あなたのいない記憶」では4人の登場人物にフォーカスがあたります。

チェスが好きな女子大学生「優希」。

バレーボールに熱を注ぐ男子大学生「淳之介」。

結婚を迫られている「京香」。

心理学者の「晴川」。

「虚偽記憶」の謎を解決するために、手がかりを探し推理する4人。

その道中にそれぞれの心情が描かれます。

自分の大切なものに関わる記憶に疑いが生まれているため、その心情もただごとではないのですが、その終着点がどんなカタチになるのかが気になりながら読むことができます。

読了した方と語りたい話 ※ネタバレを含みます

※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。

※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。

「記憶」によって変化する人の印象

「あなたのいない記憶」の中心人物「タケシ」は最後の最後まで登場することはありません。

「優希」と「淳之介」、「京香」が持つ「タケシ」の記憶はそれぞれ異なるため、「タケシ」がどんな人間なのかうまく捉えることができません。

3人に共通していた明るい性格で引っ張ってくれるような存在という認識も、「タケシ」の大学時代の友人に話しを聞くと印象がガラリと変わります。

こんなにも人というのは、他人が持つ印象によって見える姿が変わってしまうのか、加えて不安定な「記憶」というものに支配されているんだと感じました。

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