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こんにちは!一度洋館に行ってみたいYUKIです。
今回はあさぎ千夜春先生の「宝石王子と五つの謎 おしゃべりシェパードと内緒の話」をご紹介いたします。
ある日、高校生の「白藤鈴蘭(しらふじすずらん)」はおしゃべりができるシェパードに出会います。
鈴蘭にしか届かないシェパードの想いに応えるため、鈴蘭は飼い主に交渉をしに行くとそこは街一番のお金持ち「三日月家」の屋敷でした。
散歩係兼物語を読む朗読係になった鈴蘭は、シェパードの願い「当主と仲良くなってほしい」を叶えるため悩みます。
そんなある日、当主「紫檀(したん)」に学校で起きた謎の話をすると思いのほか食いついてくれました。
日常系ミステリーが好きな人
「宝石王子と五つの謎」は女子高生の「白藤鈴蘭(しらふじすずらん)」が学校で起こった謎を街一番の富豪「三日月」家の当主「三日月紫檀(みかづきしたん)」に相談する物語です。
殺人事件などのショッキングな事件が起きるわけではなく、日常に起こる不可解な出来事を解き明かすので、刺激が強いミステリーが苦手な方にはおすすめの一冊です。
非日常感漂う「三日月家」
学校に通い謎に出会いながら、三日月家でシェパードの散歩をしたり、「紫檀(したん)」に朗読したりします。
学校という日常的な営みがあることで、三日月家に行くことが非日常のように感じます。
しかし「紫檀(したん)」が学校で起こった謎を解き明かすことで、確実に「鈴蘭(すずらん)」の学生生活に影響を与えていることから、三日月家の生活もまた日常だということを感じさせられます。
※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。
※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。
魅力的な登場人物たち
「鈴蘭(すずらん)」が通う学校では、人気者の「姫撫子(ひめなでしこ)」くんや不良少年の「伊万里(いまり)」くんなどが登場します。
「姫撫子(ひめなでしこ)」くんが人目に隠れて花壇の世話をしていたり、「伊万里(いまり)」くんが猫の世話をしていたりと意外な一面を見せてくれます。
なんで人目に隠れてでも花壇の世話をしたいのか、猫の世話をする優しさを持つ人の過去にはどんな物語があったのか気になりますよね。