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こんにちは!縁側に並々ならぬ憧れがあるYUKIです。
今回は椰月美智子先生の「消えてなくなっても」をご紹介いたします。
あらすじ
新人編集者の「あおの」は、どんな病気でも治してしまうという「キシダ治療院」を知ります。
ストレス性の病気を抱えていたあおのは、キシダ治療院へ行き不思議な力をもつ「節子」に出会い、治療のためしばらくキシダ治療院に住むことに。
そこには同年代の女の子「つきの」がおり、彼女も住み込みで手伝いをしながら治療に専念していたのでした。
不思議な治療をする「節子」の元で起こる不思議な体験、草木に囲まれた穏やかな環境の中で、あおのは自分を見つめ直していきます。
こんなこと思ってたらぜひ読んでみて!
繊細で優しい物語が好き
「消えてなくなっても」は人口の少ない田舎にある「キシダ治療院」を舞台にした物語です。
都会の喧騒を離れた、自然豊かな土地で「あおの」「つきの」「節子」が暮らす日々を描いています。
あおのはストレス性の病を抱えており、つきのは自分を大切にできない心を持っています。
そんな二人がパワフルな節子の元で暮らし、穏やかな環境のもとで自分を見つめ直していきます。
読んでみて気づいた魅力
まったく知らない環境に身を置くことで自分を知る
療養のため「キシダ治療院」に身を置くことになった「あおの」。
彼は精神的に不安定な状態で生活をしていました。
自然に囲まれたまったく知らない場所に住むことで、今までのしがらみから解放されたあおのは、自分がどんな人間なのか見つめ直すことができるようになりました。
また、自分のことで精一杯だった彼は外の世界に目を向ける余裕も生まれ、気づくことができなかったものにどんどんと気づいていきます。
自分を見失ったときには一度まったく知らない土地に行く、というのは良いのかもしれませんね。
読了した方と語りたい話 ※ネタバレを含みます
※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。
※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。
運命のなかでどう生きるか
「定めのなかで、自分がどう生きるかが大事なんだよ。そのときのふるまいでその人の人生が決まる。運命を恐れちゃいけない。精一杯いきるんだ」(作中より)
という一文がありました。
情報社会と言われる昨今。
きっと昔よりも人生の選択肢は多く、自分の好きなことで生きていくことがしやすくなったのだと思います。
しかし、恵まれた環境だと思うからこそ言い訳ができないドライな雰囲気も生まれたと思います。
「何か行動しなくちゃいけないんじゃないか。行動していないのは甘えなんじゃないか」
そんな気持ちにもなってくると思います。
ただ、私たちの人生は決まっていて、その道の途中でどんなふるまいをするのかで自分がどんな人間なのかが形成されていく。
そう考えるとちょっと気持ちが楽になりませんか。
理想を追いかけたり、正解を当てなくちゃいけない、というスタンスよりも日常を精一杯生きようとする気持ちも大事なのかもしれませんね。