※こちらの記事はネタバレを含みます。
※主観的な観点が入りますのでご容赦のほどよろしくお願いいたします。
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こんにちは!睡眠よりも読書が大好きな社会人YUKIです。
今回は医療ミステリ作家「知念実希人」先生の「祈りのカルテ」をご紹介いたします。
知念実希人先生と言えば、「天久鷹央の推理カルテ」シリーズが有名ですが、今作はシリーズではなく、一人の研修医生「諏訪野」が様々な科を研修する短編5作がまとまっています。
どのお話しもとても優しくてそれでいてしっかりと深みのあるミステリーですので、
「ショッキングなシーンなくミステリーを楽しみたい」
「人の優しさに触れる作品を読みたい」
「時間がないけど、一気に読める本が読みたい」
という方にはオススメの一冊です。
今回は私YUKIが思う今作「祈りのカルテ」のおすすめポイントを以下の3つにまとめてご紹介いたします。
- 医療のミステリーだけど手術シーンはほぼ無いので読みやすい
- 優しさに溢れたミステリーで問題を解き明かしながらも心が温まる
- 短編なので1話ごとに切りよく楽しめる
医療の作品は手術シーンなどショッキングなシーンがあることが多いですが、今作ではほとんどなく読みやすい作品です。
また、どの作品も優しい完結をしますので、心が温まりますし個人的に最後の話は涙を流しながら読んでいました。
そして仕事が忙しいけど本を読みたい、という方には特におすすめです。1話が大体50ページほどなので、1時間かからずに1話を読み切ることもできると思います。
今回のおすすめポイントを丁寧にご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
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医療のミステリーだけど手術シーンはほぼ無いので読みやすい
医療作品でよくあるのが手術のシーン。
結構痛そう・・・と思いながら読み、人によってはちょっと苦手かも・・・という方もいらっしゃいますよね。
ただ、今作の「祈りのカルテ」ではケガのシーンはあるものの手術のシーンは詳細には描かれていないので、比較的安心して読める作品になっていると思います。
私も手術シーンは結構苦手で読めないことが多いのですが、今回は問題なく読むことができました。
ただ、3話の「冷めない傷痕」は皮膚科の研修をする回なのですが、その際に出てくる火傷をした患者さんの患部を表現しているシーンはちょっと痛そうでした。
苦手な方は読み飛ばしても、話の構成上問題はないのですが、やはりミステリー好きとしては謎を放ってしまうのはもったいない・・・とも思ってしまいます(笑)
優しさに溢れたミステリーで問題を解き明かしながらも心が温まる
今作は1話以外は優しさに溢れた話しで、とても心が温まります。
1話は優しくないの?と思うかもしれませんが、ある意味優しさにフォーカスを当てたお話しではあるのかな、と思います。
ここで少し大変おこがましいのですが、知念先生の作品好きな者として語らせていただくと
大好きな「天久鷹央シリーズ」との違いがありまして、、、
「天久鷹央シリーズ」はどちらかというと病気そのものにフォーカスを当てたお話しが多いように感じるんですね。
「そんな病気があるんだ!」とか
「だからこういう症状が出ていたんだ!」など
しかし、今回の「祈りのカルテ」は病気を患った患者さんの生活が背景にあって、その上でどう考えたのか、ということにフォーカスが当たってるんですね。
「こういう背景があったから、こういう行動していたんだ!」とか
「確かにこういう人生歩んでいたらこう考えるよね」など
だからこそ患者さんへの感情移入をせざるを得ないですし、しかも主人公の「諏訪野」も患者さんの心に寄り添うタイプなので、より1話1話に深みが増していってるんです。
その上で本当に心が優しい人ばかりなので、こちらまで優しい気持ちになります。
個人的には2話の「悪性の境界線」と5話の「胸に嘘を秘めて」は良すぎて余韻に浸っていました。
短編なので1話ごとに切りよく楽しめる
なにかと現代人、時間が無いものです。
しかし、この「祈りのカルテ」今までお話ししたように短編が5話にまとめられてるので、サクサク読めてしまいます。
私もよくある悩みなのですが、一気に読む時間がなかなか取れず「あれ、どこまで読んだっけ」ということがあります。
そうするとまた思い出しながら読むので、入り込むまでにちょっと時間がかかりますよね。
ですが今作では大体50ページぐらいなので、1ページ1分換算で考えると大体50分ほどで読み終わります。
通勤中や寝る前に読めば、意外と一話読み切っちゃうこともあると思います。
ただ気を付けていただきたいのは、号泣してしまうと出勤したときに目が腫れていて同僚に心配されたり、夜眠れなくなってしまうかもしれませんのでご注意ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
正直私個人としては続編を期待しているぐらい本当に読みやすく、かつ内容もしっかりと楽しい素敵な作品だったと思っています。
ショッキングなシーンなく安心して読みたい方、日々の疲れで優しい気持ちに触れたい方、時間がないけど一話完結をさくっと読みたい方にはオススメの1冊になっています。
気になった方はぜひ読んでみてください!
それでは良い読書ライフを!
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