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※一部あらすじよりも踏み込んだネタバレがありますので、お気を付けください。
こんにちは!恋愛物語を読むと反省してしまうYUKIです。
今回は櫻いいよ先生の「きみと、もう一度」をご紹介していきたいと思います。
今作は主人公「ちな」が中学生の時に失った友人と初恋相手に後悔を抱きながら、大学生になり、交際をしている相手とのすれ違いを感じているお話しです。
「なんで私ばかりがんばっているんだろう」
「あの時もしこうしていれば、と思う後悔がある」
「ついつい彼氏と元カレを比較してしまう」
そんな方にはおすすめの一冊だと思います。
主人公「ちな」は交際相手の初めの頃と今の関わり方の差に落胆しています。そして、中学生のときにした過ちを後悔しながら、あのときもし初恋相手と付き合っていたらと彼氏と比べて落ち込んでいます。
今回は以下の3点にまとめて「きみと、もう一度」の魅力をお伝えしていきます。
- マンネリ化することで生まれる「わたしばかり」
- 自分の思っていること、相手が思っていることの違い
- 比較することで見えてくる相手の魅力
今作は冒頭で長く付き合い同棲もしている彼氏「幸登」のそっけない態度に失望しており、わたしへの矢印を描写したシーンが多くあります。関係性が当たり前のものになってくるとついつい「わたしばかり」という言葉が生まれてきますよね。
また、過去に戻り後悔したことを無くすように行動していく「ちな」。しかし、なかなかうまく物事は進みません。そこには自分の思っていることと、相手が思っていることの違いが大きく横たわっていたのです。
そして、初恋相手と今の彼氏「幸登」を比べていくことで、本当に自分が大切にしていたものは何だったのかが明確になっていきます。
もし気になった方はこの記事を読み進めてみてください。そして「きみと、もう一度」をぜひ読んでみてください。
マンネリ化することで生まれる「わたしばかり」
主人公「ちな」は大学生となり彼氏と同棲をしています。そんな彼氏「幸登」はぶっきらぼうな性格で、思ったら行動タイプの人間です。また、感情の機微に乏しいため、なかなか「ちな」の気持ちに気づきません。
「ちな」はそんな「幸登」と同棲をしていくうちに、彼氏のそっけない態度に落胆し始め、寂しさを感じています。
お互いが慣れてくると、「なぜこうしてくれないんだろう」という期待が膨らみ、いつしか「なぜわたしばかり」となってきます。
そして現実感があるなと思ったのが、「幸登」が何か暴力や暴言を吐いていて、そのことに苦しむのではなく、日常にあるコミュニケーションの薄さを通して、「幸登」の気持ちが薄れているように感じてしまうという点です。
この「幸登」の気持ち、さらに言えば「自分ではない人間」の気持ちと自分の中の「相手はこう思っているだろう」という主観的な解釈の摩擦がこの物語の焦点になってきます。
自分の思っていること、相手が思っていることの違い
私の主観な意見ではありますが、今作のテーマは「自分が考えている相手の気持ちと、本当の相手の気持ちの違い」だと思います。
自分が「あの人はこうおもっているんだろうな」と思っていることは、正しいかもしれませんし、間違っているかもしれません。
主人公の「ちな」も彼氏の「幸登」や親友だった「セイ」ちゃん、初恋相手の「今坂」くんに対して「こう思っているんだろうな」と考えて、気を遣って行動します。ですが、なかなかうまくいかず後悔したり、落胆したり。
そんな彼女がどのように気持ちの折り合いをつけていき、行動していくのか。このポイントがとても見どころだと思います。
比較することで見えてくる相手の魅力
主人公の「ちな」は今の彼氏「幸登」と初恋相手「今坂」くんをよく比べます。
「今坂」くんだったらこんなことしないんだろうな、「幸登」だったらこうやって言うんだろうな。
度々出てくるこの大学生の今の彼氏と初恋相手の性格、行動の比較。この比較をすることで、「ちな」は自分にとっての本当の魅力を気づいていきます。
そのグラデーションのようになった感情の変化によって、変わらない現実に対して、変わる未来を描いていきます。
まとめ
今回は櫻いいよ先生の「きみと、もう一度」をご紹介していきたいと思いました。
今作はマンネリ化した恋を描きながら、自分の気持ち、相手の気持ちを丁寧に深堀しています。
自分の思っていることと相手の思っていることは違う、そのことに悩みながらも一つの答えをその時その時に一所懸命考えて選び取っていく「ちな」の物語をぜひ読んでみてください。
それでは良い読書ライフを!
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