#14 思い合う人たちの優しい謎。内気な少年が姉のために奔走する物語。

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こんにちは!学生の時よりも社会人の今の方が圧倒的に一週間が早く感じるYUKIです。

今回は井上悠宇先生の「夜桜荘交幽帳 さよならのための七日間」をご紹介いたします。

今作は内気な高校生「春馬」が亡くなった姉が地獄に行ってしまうことを阻止するため、無実を証明しに奔走するお話しです。

「兄弟愛の物語が読みたい」

「人を思う温かい物語が読みたい」

「優しい謎解きがしたい」

今作は一通の手紙が「春馬」に届くところから始まります。その手紙は亡くなったはずの姉から。幽霊となった姉と再会したのもつかの間、姉は地獄行きだということが決まっていました。なんとか地獄行を阻止するため、「春馬」は奔走していきます。

「春馬」は行動していくたびに、様々な人たちと出会い、思い合う心を知っていきます。その心知るたびに「春馬」自身の内気な性格に変化があらわれ始めます。

そして「春馬」は姉の地獄行きを阻止するため、閻魔帳作りをします。それも姉とは関係のない閻魔帳の。納得がいかないながらも彼が挑戦していく謎は優しいものばかりで、謎が解けた時に彼らの優しさを知ります。

今回は「夜桜荘交幽帳 さよならのための七日間」の魅力を以下の3点にまとめてご紹介いたします。

  • 互いを思い合う兄弟愛
  • 内気な心から変わっていく相手を思いやる心
  • 優しさに裏打ちされた謎

今作は兄弟愛の物語です。そのほとんどは「春馬」が行動することで姉を思いやる気持ちが描かれます。そして物語の終盤に連れて、姉自身の弟への気持ちが明らかになっていきます。

主人公「春馬」は内気な性格の持ち主。本が大好きで友だちを作ることをしません。しかし、姉を助けるために奔走していく中で出会った人々の優しさに触れ彼自身にも変化が現れ始めます。

そして、「春馬」が姉を助けるために挑戦する謎はどれも優しい謎ばかり。幽霊となった人たちや家族たちの優しさに溢れています。

ぜひ気になった方はこの後続く魅力紹介の詳細も読んでみてください。そして、優しい謎と挑戦する「春馬」の成長をぜひ見てみてください。

さっそく読んでみたい方はこちら。

互いを思い合う兄弟愛

今作の主人公「春馬」はひと月前に姉を交通事故で亡くします。しかしひょんなことから、幽霊となった姉に再開することに。そんな姉は実は地獄行きになっていることをその時知ります。

「春馬」は姉の地獄行きを阻止するため、内気な性格ながら、自分から行動し、初対面の人にも声をかけて交流を図っていきます。

自分の苦手なことも姉のために挑戦するその姿には兄弟愛を感じざるを得ません。

そして、終盤に連れて姉がなぜ地獄行きなのか、その地獄行きの裏にある姉としての弟への気持ちが明らかになっていきます。

内気な心から変わっていく相手を思いやる心

主人公「春馬」は姉の地獄行きを阻止するため、閻魔帳作りをしていきます。閻魔帳を書くことで地獄行き予定の者を天国行きに変えることができます。

彼は裁判を行う鬼の一人から、姉以外の幽霊の閻魔帳を渡され、天国へと導く挑戦をしていきます。

始めは納得していない彼も幽霊となった人たちや家族の思いやる気持ちに触れあい、彼自身も何かをしてあげたいという思いが芽生え始め、「内気」だった性格に変化があらわれ始めます。

そしてその変化はクライマックスに連れて、姉への謎にも触れていきます。

優しさに裏打ちされた謎

「春馬」が閻魔帳作りをする上で様々な謎が降りかかってきます。

「なぜ、彼らは地獄行きなのか。」

その謎を知るために春馬は幽霊の家族や関係者の聞き込みをします。

聞き込みを続けていくうちに、幽霊自身や家族がもつ優しさに触れ、そして真実を知っていきます。

謎が明らかになったとき、彼らの優しさを知ることができます。

まとめ

今回は井上悠宇先生の「夜桜荘交幽帳 さよならのための七日間」をご紹介いたしました。

内気な主人公「春馬」が姉のために、謎を解いていくたびに人々の優しさを知り成長していく物語。そして最後に知る姉の気持ち。

ぜひ兄弟愛の物語を読みたい方は読んでみてください。

それでは良い読書ライフを!

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