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こんにちは!嘘をつくとすぐにバレてしまうYUKIです。
今回はいぬじゅん先生の「三月の雪は、きみの嘘」をご紹介していきたいと思います。
今作は親が転勤族のため、転校を繰り返していた主人公「文香」が生まれ育った街の高校に転校してくるところから物語が始まります。
転校を繰り返していくうちに、自然と嘘をつくようになってしまった文香。モヤモヤとした日常を過ごしながら、彼女はなぜ自分が嘘をついてしまうのか、その理由を考え始めます。
「都合の良い嘘をついてしまって後悔することがある」
「忘れてしまった記憶を思い出していく物語が読みたい」
「良い意味で裏切られる物語が読みたい」
そんな方にはおすすめの一冊です。
今作の主人公「文香」は転校を繰り返すうちにいつしか自然と嘘をついてしまうようになります。
それは相手にとっても自分にとっても都合の良いと思った嘘を。しかし、その嘘を重ねるうちに、心は暗く沈んでいきます。そんな時に「文香」はクラスメイトの「拓海」と出会い、嘘をついていることがばれてしまいます。
そんな拓海と時を過ごすうちに、彼女は自分自身がなぜ嘘をついてしまうのか、を考えるようになります。そして、その理由は過去のある記憶へとつながっていきます。
今作は嘘を通して様々な表情が見えてきます。出てくる登場人物たちの感情や行動がすべてが明らかになったときに、そうだったの!?と良い意味で驚かされます。
今回は「三月の雪は、きみの嘘」を以下の3つのポイントにまとめて魅力をご紹介いたします。
- 「嘘」の使い方と副作用
- 自分自身を見つめ直すことで見えてくる過去の思い出
- 転回される嘘と真実
今作は「嘘」をテーマとして描かれており、日常を過ごすために嘘を自然とついてしまう「文香」が、後ろめたさを覚えながらも変われないことを悩んでいます。
そしてその嘘と向き合うために自分自身を見つめ直し始め、彼女はおぼろげだった過去を手繰り寄せる決心をします。
また、今回のテーマ「嘘」と徐々に明らかにされていく真実によって、まるで壁にぶつかりながら正解に導かれるような感覚を覚えます。
最後まで読んだ時に「嘘」というものの優しい性質を心の底から感じると思います。
もっと魅力を知ってみたいという方はぜひもうしばらくお付き合いください。
さっそく読んでみたい方はこちら。
「嘘」の使い方と副作用
主人公「文香」は親の転勤を繰り返す転校の多い女の子。そんな彼女はうまく生活を送るために、嘘をつくようになってしまいます。
その嘘は日常を円滑に進めているようで、彼女自身の心を少しずつ蝕んでいきます。
そんな時に地元の街の高校に転校した「文香」。そこでクラスメイトの「拓海」に嘘をついていることがバレてしまいます。
心の内を見透かされたように感じる「文香」は「拓海」と過ごすうちに自分の嘘がどんな嘘だったのか、客観的にみることができるようになります。
そして彼女はなんで嘘をついてしまうのか、を深く考えるようになります。
嘘をつくことでだんだんと荒む彼女の心と、その心を救うように現れる「拓海」が選ぶ本と言葉に、彼女の心が勇気を持って前に進む様子が希望を感じさせてくれます。
自分自身を見つめ直すことで見えてくる過去の思い出
「文香」は「拓海」と過ごすうちに、嘘の原因が過去にあると気づき始めます。
その原因を少しずつ解決していくうちに彼女自身にも変化があらわれ始めます。
自分の悲観的に思っていた環境を無意識に他人の原因にしていた彼女が、自分の足で交友関係に足を踏み出します。
そして踏み出した先にはずっと蓋をしていた記憶を呼び覚ますことになり、大きな嘘と真実が見え始めてきます。
転回される嘘と真実
今作の最大のテーマであり魅力なのが「嘘」です。そして嘘を表現するが故に「真実」が浮き上がって見えてきます。
読み進めるたびに
「ああ、だから嘘をついてたんだ」
「え、こう思ってたけど違ったの?」
「そうだよね、こういうことだよね」
「あれ、違った!」
と読み手が思っている「嘘」と「真実」がコロコロと変わっていく感覚がありました。
登場人物の行動理由に疑問が多くあり、「なんでこんな行動したんだろう」と答えを欲しているところに、それらしい真実がぶら下げられまんまと食べてしまったような感覚にもなりました。
最後まで読んだ時にはなんて優しい物語なんだろう登場した人物たちに思いを馳せていました。
まとめ
今回はいぬじゅん先生の「三月の雪は、きみの嘘」をご紹介いたしました。
「嘘」をテーマにした今作。「嘘はバレる」「優しい嘘」「騙される嘘」と様々な嘘があらゆる方向から登場します。
そして「嘘」をつくことで生まれる作用と副作用、そして明らかになることで救われることが、丁寧に描かれています。
普段忌避されるべき「嘘」に目を向けてみてください。そこには優しい真実があるのかもしれません。
それでは良い読書ライフを!
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