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こんにちは!食べられるキノコと食べられないキノコを見分けることって結構すごい能力なんじゃないかと思っているYUKIです。
今回は仲町六絵先生の「あやかしとおばんざい2~ふたごの京都妖怪ごはん日記~」をご紹介いたします。
今作は「あやかしとおばんざい」シリーズの第二作目で変わらずあやかしの物語を「直史」と「まどか」が紡いでいくお話しです。
「あやかしや人との関わりを描いた物語が読みたい」
「過去の人に思いを馳せる物語が読みたい」
「相手のことをしっかりと見て感じたことを描く物語が読みたい」
そんな方にはおすすめの一冊です。
今作は前作同様あやかしとの関わりを描いた物語です。加えて今回はあやかしとの関わることで見えてくるコミュニケーションが人に対しても同様であり大切にするべきものだということに気づかされます。
また、あやかしの物語を作っていく上で、過去にあやかしの物語を紡いでいた「泉鏡花」に「直史」と「まどか」は思いを馳せます。
そして物語を書いていくうえであやかしと丁寧に会話をしたり、その生き方をしっかりと見て自分が感じたものを「直史」は書き起こしていきます。
今回は「あやかしとおばんざい2~ふたごの京都妖怪ごはん日記~」を3つのポイントにまとめて魅力をご紹介いたします。
「あやかしを通して気づく人との関わり方」
「物語を通してつながれる過去との関わり」
「悩みながら現実に寄り添うように紡がれていく物語の中の物語」
日常の中に共に暮らしているあやかしたち。彼らとの関わりを見ていくうちに「直史」と「まどか」は人とのコミュニケーションの仕方を見つめ直します。
また、あやかしの物語をつくることを頼まれた「直史」と「まどか」は以前に同様の頼みを受けていた「泉鏡花」の物語を読み、彼に対して思いを馳せます。
そしてあやかしの物語をつくっていくうえで、そのあやかしとよくお話しをしたり、彼らの生き方をしっかりと見て感じたものを「直史」は書いていきます。
ぜひ「直史」と「まどか」がつくっていくあやかしの物語を読んでみてください。
魅力をもっと知りたい方はもうしばらくお付き合いください。
さっそく読んでみたい方はこちら。
あやかしを通して気づく人との関わり方
人と共に暮らしているあやかしたち。彼らは自分たちの存在意義を持ったうえで人と暮らしています。
そんな彼らの生き方は人が抱く思いに近いものがあり、「直史」と「まどか」は人との関わり方を改めて考えます。
特に風習に触れている場面が描かれており、自分がつくったものが相手に対する気持ちをカタチにしたものだと気づいたシーンがあります。
その場面を読むとこちら側も人との関わり方を改めて見つめ直すきっかけになるかと思います。
物語を通してつながれる過去との関わり
「くくり姫」からあやかしの物語をつくることを頼まれた「直史」と「まどか」。
実は彼らの前にも「くくり姫」に頼まれあやかしの物語を紡いでいた人がいます。
それは「泉鏡花」。彼は過去の人物でありながら、自身が紡いだ多くのあやかしの物語を通して「直史」と「まどか」に語り掛けるようにヒントを与えていきます。
「文章」というものが時間を超えることを感じる場面が多く出てきます。
悩みながら現実に寄り添うように紡がれていく物語の中の物語
あやかしの物語を書くことを頼まれた「直史」。
あやかしの漠然としたイメージを元に作品を作るのではなく、彼らと話し、生き方を見たうえで自分が感じたものを「直史」は書いていきます。
「直史」は物語を書くために丁寧にあやかしと接していますが、書くことせずとも、日々の中で関わる人たちに対しても必要なのではないかと思いました。
私たちはどうやっても相手を主観的にしか捉えることはできませんが、相手と丁寧に話をしたり、相手の行動や生き方を少し丁寧に見てみることはできるのではないかと思ったのです。
そうすればきっと相手に対する接し方も優しくなっていくのではないかと、そんなことを考えていました。
まとめ
今回は仲町六絵先生の「あやかしとおばんざい2~ふたごの京都妖怪ごはん日記~」をご紹介いたしました。
前作から引き続いて「くくり姫」から頼まれたあやかしの物語を作ることを続ける「直史」と「まどか」。
彼らはあやかしとの関わりを通して、人との関わり方を改めて見つめ直します。
また、「書く」ということは時代を超えること、そして人との関わりを少し丁寧にしてくれることを感じます。
ぜひ「直史」と「まどか」が作る物語を読んでみてください。
それでは良い読書ライフを!
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