#41 利益や効率化に追われる生活。幸せって何だろうと見つめ直す物語。

本全般

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

こんにちは!友だちと遊ぶことが好きすぎるYUKIです。

今回はミヒャエル・エンデ先生の「モモ」をご紹介いたします。

今作は人の話を聞くのが得意な女の子「モモ」が時間を泥棒する男たちに立ち向かう人が持つ時間とは何かを問いかけてくるお話しです。

「自分の幸せって何なんだろうと考えるときがある」

「限られた時間を最大限に活かして暮らしていきたい」

「仕事に追われていて、何となく日々が過ぎている」

そんな方にはおすすめの一冊です。

今作は人の話を聞くのが得意な女の子「モモ」が主人公のお話しで、「モモ」が暮らす街には決して裕福な暮らしではなくとも人々が相互に助け合い心が豊かな生活が営まれています。

そんなときにもっと輝かしい人生を送りたい、効率的に仕事をしたいなどハッとさせられるような言葉を投げかけてくる男が現れます。

しかし、彼に関わっていくことで人々は仕事、そして時間に追われ本当の幸せとは何かを考える余裕もなく日々を過ごしていくようになるのです。

今回は「モモ」を3つのポイントにまとめて魅力をご紹介いたします。

  • 穏やかで何気ない日常を見つめ直す
  • 幸せの本質を見失った効率化
  • あなたがしていることの目的って何?

何の生産性もない日々を送る「モモ」。彼女は人の暮らしを助けるような科学の力を持っているわけでも、料理を作ったりすることもできません。しかし、彼女の周りには穏やかで何気ない幸せがいつも訪れます。

「モモ」が暮らす街も穏やかで慎ましい幸せがありましたが、ある男たちの登場により豊かな生活を求める効率化を進めていきます。彼らはやがて物質的な豊かさを得た代わりに時間はどんどんと削られていきます。

そして自分にとっての幸せとは何かを見つめる余裕もなくなった街の人々は、何のために忙しくしているかもわからずただ毎日を過ごすようになっていきます。

物語の中だけでなく、今を生きている私たちにも時間とは、そして幸せとは何かを問いかけてくる「モモ」。

ぜひ今の生活に疲れていたり、疑問を持っている人は一度読んでみてください。

魅力をもっと知りたい方はもうしばらくお付き合いください。

さっそく読んでみたい方はこちら。

穏やかで何気ない日常を見つめ直す

今作の主人公「モモ」は人の話を聞くのが得意で、悩みを抱えている人たちはモモに悩みを話すことで心がすっきりとし解決策を見つけていきます。

彼女自身には何か人を豊かにするような科学の知識や、家事の能力があるわけではありません。

しかし、人々の穏やかな日常の傍にひっそりといるような静かな女の子なのです。

人は何でもない日常に漠然とした不安を抱いてしまったり、そのために何か変わらなきゃと思ってしまうことがあるかもしれません。

ただ、「モモ」のように穏やかに一日一日を大切に過ごすというのも大切なのかもしれません。

幸せの本質を見失った効率化

「モモ」が暮らす街の人々は決して裕福で余裕のある暮らしをしているわけではありませんが、共に支え合いながら日々を送るような生活をしていました。

しかし、ある男たちの登場により、彼らは漠然とした今の不安を拭うために効率化を求めて店を改装したり、経営手段を変えたりとあらゆる手段をとっていきます。

無駄なものを省いていった結果、彼らには物質的な豊かさは増え、精神的な豊かさは失われていきました。

効率化を常に追っていく日々によって、何のために時間を創ろうとしていたのかさえ考えられなくなっていきました。

あなたがしていることの目的って何?

時間的な余裕や物質的な余裕、人生の張りのようなものを求めていった結果、なぜか彼らは日々の仕事や生活に追われるようになります。

それは現代を生きる私たちにも言えることかもしれません。

少しでもお金をもらうために残業をしたり、ストレスの溜まる環境に身を置く。

見栄や慣習に囚われ、金銭的な余裕を無くし心に余裕がなくなっていく。

自分が本当に何をしたいのかを考える余裕すらもなくなり、釈然としないまま日々を送っている。

「モモ」を読むことで自分にとっての本当の幸せを見つめ直すことで、限りある自分の時間をどう使おうか考えるようになります。

まとめ

今回はミヒャエル・エンデ先生の「モモ」をご紹介いたしました。

穏やかな日常に漠然とした不安を抱くことで生まれる野心や効率的な行動。

本当の幸せとは何かを考えた先にあるものはきっとはじめに持っていたものなのかもしれません。

仕事や家庭に疲れた方はぜひこの本を読んでみると、自分の本当の幸せって何なんだろうと考えるきっかけになるかもしれません。

それでは良い読書ライフを!

コメント