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こんにちは!手が不器用すぎて綺麗に折り鶴が折れず泣いたことがあるYUKIです。
今回は路生よる先生の「折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。」をご紹介いたします。
あらすじ
両親がおらず祖父と二人で暮らしている「漱也」。
彼は夕暮れが続く不思議な場所へと誘われ、青い目を持つ「蒼生」に出会います。
彼女と彼女が作る折紙を通して、彼は人々の悩みを解決しながら、漱也自身の過去の謎に向き合っていきます。
こんなこと思ってたらぜひ読んでみて!
家族愛の物語が好き
何かを探すように街を歩く先生。人が入ってはいけない森でテントを張る女の子。おばあちゃんの謎の鍵を持つ同級生。優しいお父さんの想い出。
折り紙を通じて生まれた家族の関わり。
一つ一つのお話しで優しい真心によって折られた折紙が登場し、心が温かくなります。
読んでいくたびに謎が少しずつ明かされていく物語が好き
主人公「漱也」は両親がおらず祖父と二人で暮らしています。
なぜ「漱也」は両親と離れて暮らしているのか。
「漱也」がおぼろげに覚えている記憶とはいったい何なのか。
読んでいくうちに少しずつあきらかになっていきます。
読んでみて気づいた魅力
折り紙が傍にあったことに気づく
自分の人生、特に幼少期に折紙をよく折っていたことに今作を読んでいて気づきました。
入院した祖父へ送った千羽鶴。
母の迎えを待っていた間に折っていた薔薇。
多くの方が自分の思い出の中に折紙があるのではないでしょうか。
だからこそ今作は世界観に入り込みやすいですし、共感しやすいお話しばかりです。
読了した方と語りたい話 ※ネタバレを含みます
※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。
※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。
「漱也」を辿るように進む物語
両親と離れ祖父と暮らす「漱也」。
彼を表すように物語が進んでいるように感じました。
一話の先生と掛け軸の狸の話では「親への恐怖」が描かれており、最終的に漱也自身も気づく親からのDVとつながっています。
二話の家出少女と母の話では「理解し合えない親と子」が描かれ、お金目的で漱也に近づいた母と愛を求めた漱也との対比になっています。
三話では友人と友人の祖母のお話しが描かれ、ここでは漱也自身と漱也の祖父「源乃助」との孫と祖父の家族愛が表現されています。
そして「蒼生」の身の上自身が実は漱也と重なっており、最終話ですべてが明かされる。
ストーリー一つ一つが面白い上に、全ての話が主人公を重ねていることに感動しました。
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