
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。
こんにちは!屋上でご飯食べるとかしてみたかったYUKIです。
今回はいぬじゅん先生の「世界の終わり、君と誓った3つの約束」をご紹介いたします。
あらすじ
一年がすべて暑い気候になり、海面上昇した2050年の日本。
自分の思いを隠しながら日々を送る「雪音」は、教室に残されたノートに書かれた一言に戸惑う。
「12月25日地球が壊れる」
ノートの持ち主「冬吏」の表面を隠す姿に共感を抱きながらも、冬吏のまっすぐな言葉に雪音も触発されていく。
地球が壊れる時間が迫るなか、雪音は冬吏と3つの約束をすることで残された時間を大切にしようと決める。
明日があるかもわからない不安定な世界で雪音と冬吏は生きることを諦めない。
こんなこと思ってたらぜひ読んでみて!
パニック×恋愛の物語を読んでみたい
地球が壊れることが予測された状況にいる「雪音」と「冬吏」。
地球崩壊を信じる二人は壊れていく世界で、悔いのない人生を歩もうと模索します。
自分の心を守るために仮面を被るが故に、人との心の距離を近づけられない雪音。
周囲との壁を厚くしている不愛想な冬吏。
今の日常があたりまえではないと強く感じているからこそ、彼らは自分の弱さと向き合い、自分の気持ちに素直になっていきます。
読んでみて気づいた魅力
自分を変えるって地球がこわれるぐらい大きいこと
「12月25日地球がこわれる」
冬吏が教室に残したノートに書かれたこの一文を雪音が目にしたことで、雪音の感情はぐっと動きはじめます。
自分の繊細な気持ちを守るために仲のいい友だちにも仮面をつけていた雪音。
本当の自分を隠し続けていた雪音は、冬吏のまっすぐな心に触発され、地球がこわれることを信じます。
自分の日常が崩れていくことを意識したことで、冬吏を通して、心の仮面を外し弱さを受け入れていく雪音。
もしかしたら自分の弱さを受け入れて変わっていくことは、地球がこわれるぐらいおおきいことなのかもしれません。
読了した方と語りたい話 ※ネタバレを含みます
※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。
※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。
人の行動を変えるチカラ
自分が願いを相手に届ける印象的なシーンがありました。
雪音と冬吏が島のみんなに避難を誘導していたときに「森内」さんというお爺さんに出会い説得するシーンです。
森内さんを何とか説得しようと試みる二人ですが納得してもらえず失敗。
しかし雪音と冬吏ではできなかった説得が、昔からの付き合いだった「鈴木」さんと「高川」さんは成功します。
どんなに正しい言葉だったとしても、自分の気持ちを理解してくれていないと感じれば拒絶する。
自分の気持ちを理解してくれているとわかれば、顔をそちらに向ける。
雪音たちではできなかったことが、鈴木さんたちはできた。
鈴木さんたちには森内さんの気持ちに寄り添うことができたのです。
一方で、雪音たちが鈴木さんたちへ気持ちを寄り添ったことで、鈴木さんたちは説得に行こうと決めた。
どんなに合理的な理由よりも「自分の気持ちに寄り添ってくれている」という理由を大切にしますし、自分を見てくれる人といたくなりますよね。
人と人はそうやってつながって自分にはできないことでも、他の人の力を借りて生きることができるんでしょうね。
糸がぴんと張ったような焦燥感
雪音が迫りくる海から逃げるシーン。
まるで常に糸がぴんと張っていなくてはいけないような緊張感。
緩めてしまったら力が抜けて走れなくなる。
力を入れすぎてちぎれてしまったら正気ではいられなくなってしまう。
そんな絶妙な心の力加減を保ちながら逃げなければならない。
こちらまでどきどきしてしまいました。