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こんにちは!本を読むと寝れなくなるYUKIです。
今回は柊サナカ先生作の「谷中レトロカメラ店の謎日和」をご紹介していきたいと思います。
今作はレトロカメラ店でアルバイトをしている「来夏」とその店主「今宮」の日常を切り取った作品です。
穏やかな雰囲気がありながらも、その日常に潜む謎を解いていくミステリーです。
「がっつり恋愛というよりも、繊細な男女の関係を楽しみたい」
「殺人事件などのショッキングなものではなく、穏やかなミステリーを読みたい」
「身近な人との関わりにフォーカスするような優しい物語が読みたい」
このような作品を読んでみたい方にはおすすめの一冊になっています。
今作は「来夏」と「今宮」のあくまでもアルバイトと店主の日常を切り取ったお話しです。
様々なお客さんの謎を解いたり、近所の方々との関わりを通して、だんだんとお互いを意識していくようになります。
また、レトロカメラ店の日常の中で、お客さんが持ってくるカメラを通して、ミステリーが展開されます。
そのため、ショッキングな事件を解決するというよりは身近な謎を解決していく物語です。
そして何といっても、「来夏」「今宮」そして近所のおばあさんや、今宮の友人、お客さんの「関わり・つながり」にフォーカスを当てた作品で、人とのつながりの暖かさが伝わってきます。
今回は以下3点を通して「谷中レトロカメラ店の謎日和」の魅力をご紹介していきたいと思います。
- 穏やかな日常の中で育まれる二人の関係性
- カメラを通して持ち込まれる謎
- 人との関わりの暖かさ
ぜひ今作の魅力を感じてみてください。
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穏やかな日常の中で育まれる二人の関係性
今作は主人公「来夏」がレトロカメラ店の「今宮写真機店」にカメラを売るところから始まり、その写真機店でアルバイトをすることになります。
「来夏」は少し暗さもありながら穏やかな性格で、意外と行動力もある女性です。
「今宮写真機店」の店主「今宮」は3代目でレトロカメラには目がない男性です。
観察眼が優れていて、他人に興味がなさそうな雰囲気がありながらも、意外と人の感情の機微に敏い性格です。
そんな二人が雇用関係でありながらも、穏やかな日常を過ごしながらも、お客さんが持ち込む謎を通して、二人の関係を育くんでいくお話しです。
どちらも穏やかな性格の2人なので、恋愛恋愛してはおらず、繊細で優しい雰囲気で進んでいきます。
ちょっと恋愛恋愛しているのは苦手かも・・・という方にはおすすめの一冊です。
カメラを通して持ち込まれる謎
「今宮写真機店」にはカメラを通して様々な謎が持ち込まれます。
それはショッキングな謎、ミステリーというよりは、あくまでも日常の中に現れる謎で親近感が湧くような謎もあります。
「猫が小さなカメラを付けて帰ってきた」
「壊れたカメラにどんな写真が入っているんだろう」
「ネットに上がっていた写真に写った女性が気になる」
だからこそ結論も突飛なものではなく、「ああ、だからこうなってたんだ」と納得感のある謎ばかりで、謎の仕掛けも面白いながらも、ストーリーにも一貫性のある作品だと思います。
穏やかな日常に潜むミステリーを楽しみたい、という方にはおすすめの一冊です。
人との関わりの暖かさ
今作は「来夏」と「今宮」を中心に様々な人物が現れます。近所のおばあちゃんから、今宮の友人、もちろんお客さんもいます。
その方たちからのおせっかいされたり、相談したり、お話しを聞いたりすることで、人と関わることの難しさながらも暖かさを感じます。
特に謎を持ち込むお客さんの人間関係を通して、人と向き合う大切さとその先にある暖かさに「来夏」も「今宮」も触れていきます。
謎を解くたびに人の暖かさに触れ、心が温かくなれるので、日常の中で気疲れしている方にはおすすめの一冊です。
まとめ
今作は「来夏」と「今宮」の穏やかな日常を切り取ったお話しです。
育まれていく2人の関係性と、日常の延長線上にある謎を解いていくことで触れる人との関わりの大切さを感じられる作品です。
穏やかな恋愛の物語、穏やかな日常の謎、人と触れ合う暖かさを感じたい方はぜひ読んでみてください。
それでは良い読書ライフを!
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