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こんにちは!タイムカプセルが行方知れずのYUKIです。
今回は天沢夏月先生の「拝啓、十年後の君へ。」をご紹介いたします。
今作は6人の登場人物たちの元に小学生の時に作ったタイムカプセルが届き、過去に書いた手紙を読むことで小学生だったころの自分の思いを知ります。
そして、今の自分とのギャップや悩みを再確認し、乗り越えようとする物語です。
「タイムカプセルのお話しが読みたい」
「過去の自分との対比を描く物語が読みたい」
「つながっていないようでつながっている物語が読みたい」
そんな方にはおすすめの一冊です。
今作は小学生の時に作ったタイムカプセルが十年越しに、なぜか郵送で届くところから物語が始まります。不思議に思いながら、昔の自分の手紙を読むと懐かしさもありながら、忘れてしまった思いを知ることになります。
また、十年の間には多かれ少なかれ様々なことがあります。その経験をしてきた今の自分と、まだ純粋に理想を追いかけられた頃の自分の思いの対比が描かれています。
そして、6人の登場人物たちが抱く悩みをタイムカプセルを通して再確認し、前に踏み出そうともがきます。その中で関わっていく人たちが実は、、、というシーンがあり、読み進めていくと関係性が見えてきて面白いです。
今回は「拝啓、十年後の君へ。」を3つのポイントにまとめて魅力をご紹介いたします。
- 少なくない影響を与えるタイムカプセル
- 過去の自分と今の自分の対比
- 読めば読むほどつながっていく関係性
半ば強制的に送られてくるタイムカプセルは、絶対に開けたくなりますし、その時の自分の手紙に書かれた思いには少なからず、今の自分にも影響を与えます。
そして、タイムカプセルを通して知る過去の自分の思いと、十年の経験を経て変化してきた自分の対比がとても現実味を帯びて描かれています。
さらに登場人物たちの悩みを乗り越える上で関わっていく人たちは、読み進めていくうちに意外なところで再開することができます。
今の自分の成長のきっかけとなる過去の自分との対比を描いた物語。魅力をもっと知りたい方、この後もしばらくお付き合いください。
さっそく読んでみたい方はこちら。
少なくない影響を与えるタイムカプセル
今作は6人の登場人物たちの目線で描かれる物語です。彼らの共通点は小学生の頃、同じクラスメイトだったこと。そんな彼らは当時、十年後の自分に宛てて手紙を書いていました。
十年後、彼らの元になぜか出席番号順でタイムカプセルが送られ始めます。
なんでタイムカプセルが郵送で、、、?と思いながらも、タイムカプセルを開け、昔の自分からの手紙を読み始めます。
新しい情報に溢れている現代で、過去のしかも、確実に今の自分よりも経験の浅い自分からの手紙。
なんの意味もないのではないか、と思いますが、そこには純粋な思いであったり、見えていないからこそ抱ける希望があります。実は意外と少なくない影響があるのではないでしょうか。
過去の自分と今の自分の対比
タイムカプセルを通して、過去の自分の思いを知る主人公たち。まだ経験が浅かったころの自分と十年分の経験を過ごしてきた自分。
客観的に見て、確実に今の自分の方が成長している。でも、悩みも成長している。そして乗り越えられない自分に焦りを抱いたり、乗り越えられなかったことを後悔したりしている。
彼らは過去の自分からの手紙を読んで、純粋な素直な気持ちに気づきます。それは不思議なことに他人ではなく、紛れもない自分だという点が面白いです。
卑屈な気持ちになっていた自分の背中を押すのが、小学生だったころの自分。当時はそんなこと思ってもみなかったでしょうね。
読めば読むほどつながっていく関係性
今作に登場する6人の主人公たち。彼らはそれぞれ壁にぶつかっています。
そんな彼らの元に届くタイムカプセル。過去の自分の手紙を読み、彼らが自分の壁に向き合うようになります。
その中で出会う人びと。読み進めるうちに、主人公たちに影響を与えていた人びとが登場します。
読めば読むほど彼らの関係性が見えてきて、物語の深みにハマって行きます。
ぜひ、どんどん読み進めて彼らとの再会を楽しんでみてください。
まとめ
今回は天沢夏月先生の「拝啓、十年後の君へ。」をご紹介いたしました。
タイムカプセルを通して知る十年前の自分の思い。その純粋でまっすぐな思いに十年後の自分が少なくない影響を受けます。
そして変化していく中で出会う人びと。読み進めていくうちに彼らの関係性が浮かび上がってきます。
過去の自分が今の自分の背中を押す物語。気になった方はぜひ読んでみてください。
それでは良い読書ライフを!
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