#24 運命に翻弄されながらも守ることをあきらめない。戦国を生き抜く女領主の物語。

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こんにちは!昔はよく弟と戦国のゲームをしていたYUKIです。

今回は高殿円先生の「剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎」をご紹介いたします。

今作は戦国時代を生きた井伊家の姫・井伊直虎の一生を描いた物語です。

不運を視ることのできる香(井伊直虎)。しかし女であるが故に戦に出ることはできず、政治にも鑑賞することも難しいため、その運命になすすべなく苦しんでいます。

「戦国時代を舞台にした物語が読みたい」

「運命と戦う物語が読みたい」

「自分の持つ手札を使って最善手を考え続ける主人公の物語が読みたい」

そんな方におすすめの一冊です。

今作は戦国時代の遠州と言われる地が舞台になっています。遠州とは現在の静岡県西部にあたる地だといわれています。

そんな地で井伊家の娘として生まれた香(かぐ)。彼女は生まれながらに不吉な運命を視ることのできる力があります。

しかし、そんな彼女もただの人であり、できることには限りがあります。そんな中でも最善の手をずっと考え続け、家族を守ることに奔走します。

今回は「剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎」を3つのポイントにまとめて魅力をご紹介いたします。

  • 人の命を削り合う戦国の物語
  • 数奇な運命を持ちながら戦うことをあきらめない
  • 自分のできることを精一杯する姿

今作は戦国時代が舞台のため、多くの命が犠牲になっていきます。それは単純にどちらが強いからだけではなく、タイミングや政治によって大きく運命が左右していきます。

生まれながらに不運を読み取ることのできる主人公「香(かぐ)」は、その力故に悩み苦しみますが、その運命を持ちながらも戦うことをあきらめません。

そんな「香(かぐ)」は自分の持つ少ない選択肢の中から、最善の一手を選ぼうと奔走し、時に苦渋の決断をしながらも家族を守ろうと行動し続けます。

様々なしがらみと運命にさらされ続けながらも戦い続ける「香(かぐ)」の姿をぜひ見てみてください。

もっと魅力が知りたい方はこの記事の続きをぜひ読んでみてください。

さっそく読んでみたい方はこちら。

人の命を削り合う戦国の物語

今作の舞台は戦国。戦を起こすことで地位を上げたり、政治によって自分の地位を取っていく時代です。

そのため、たった一つの選択で、人の命が簡単に犠牲になってしまう世の中です。また、奪われたことに対して簡単に怒ることのできない世の中でもあります。

そんな時代で井伊家の娘として生まれた「香(かぐ)」。この時代の女性は戦に出ることはできず、政治的に嫁に行くことが普通です。

しかし、「香(かぐ)」はこの時代の「普通」の女性とが異なる人生を歩みます。

数奇な運命を持ちながら戦うことをあきらめない

「香(かぐ)」は不運を視ることのできる力を持っています。

その力を使って、家族や領民を守った経験もあり、「小法師」と崇められていました。

しかしその力は「香(かぐ)」にとっては精神的にとても重荷で、ずっと否定をしていました。

そんな不思議な運命を持つ故に、多くの死を予見しながらも救えない「香(かぐ)」。

しかし、彼女は運命に打ちのめされようとも家族を守ることをあきらめません。

自分のできることを精一杯する姿

「香(かぐ)」には不運を視る力があっても、武力を持っていたり、政治で発言権を持っているわけではありません。

彼女は自分の周りの仲間たちの力を少しずつ借りながら、家族や領民を守るために奔走します。

時には苦渋の決断をしなければならない瞬間もありますが、彼女が精一杯生きていく姿には心を打たれます。

まとめ

今回は高殿円先生の「剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎」をご紹介いたしました。

戦国時代に生まれた井伊家の娘・「香(かぐ)」。彼女は不思議な力を持ち運命に翻弄されながらも、自分の家族や領民を守るために精一杯決断をし続けます。

そんな彼女の人生をぜひその目で確かめてみてください。

それでは良い読書ライフを!

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