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こんにちは!猫アレルギーのYUKIです。
今回は谷春慶先生の「筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。鎌倉の猫は手紙を運ぶ」をご紹介いたします。
あらすじ
「筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。」の二作目。
相も変わらず人との関係を遮断している「東雲清一郎」。
彼の元にはこちらも変わらず「美咲」が訪れる。
彼女が持ち込む謎に辟易としながらも、清一郎は筆跡鑑定を元に謎に挑んでいく。
こんなこと思ってたらぜひ読んでみて!
筆跡鑑定人・東雲清一郎シリーズが好き
前作の「筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。」を読んで面白かったと思った方はおすすめです。
今作は一作目よりも清一郎と美咲の距離が近づいてきており、二人の会話にニヤニヤしつつ、物語もしっかり楽しめると思います。
また、前作よりも幅広く筆跡鑑定を行っており、こんなものまで筆跡鑑定できるんだと驚きながら読んでいました。
書に向き合う清一郎が見たい
前作の最後に裏辻先生の交換条件により書を書くことになった清一郎。
しかし、なかなか納得する書を書くことができないことにフラストレーションが溜まっていきます。
各話で謎に取り組みながら、その裏で書に向き合い続ける清一郎。
やがて彼は一つの作品を書き上げます。
読んでみて気づいた魅力
より深まっていく人間関係
関わり始めだった前作とは違い、他人とは言い切れない関係になってきた「清一郎」と「美咲」。
また、「美咲」の友人「曜子」や書道部の部長「松岡」もどんどんと個性を発揮していきます。
そして新登場の「小雪」。
「東雲清一郎」シリーズは清一郎が人と関わることから距離を置いているのに、登場人物が魅力的過ぎて、関われば関わるほど面白くなっていくのが不思議です。
一作目より魅力が見えてくる登場人物
清一郎の心を開くことに注目していた一作目。
今作では清一郎のキャラクターやその他の登場人物のバックグラウンドにもフォーカスが当てられます。
そのため一作目よりも登場人物たちが深堀され、魅力がどんどん深まっていきます。
読了した方と語りたい話 ※ネタバレを含みます
※ここからは今作を読まれた方とこんな話をしたいなと思い書いています。
※ネタバレを含みますので、読了されてから読むことをおすすめいたします。
書に向き合い、悩み続ける清一郎
前作では本格的に書を書くことをしていなかった清一郎。
今作では物語全体の裏で清一郎は書に向き合い続けています。
何かを生み出すということの現実的な辛さと生々しさが如実に表現されていて、読んでいるこちらも息を飲んでしまうシーンがありました。
特にあんな真面目な性格の清一郎が酒に溺れるシーンは衝撃的なシーンの一つでした。
しかし、美咲を通して書を書き上げたシーンを読んだ時には美咲に出会えた前向きな気持ちが初めて形として現れたシーンだったと思います。
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